GR III機能拡張ファームレビュー 粒状感(かつ)

2019.07.05 BLOG

こんにちは、かつです。

昨日、GR IIIの機能拡張ファームウェアが公開されました!
GR III発売以降、性能改善や安定性向上のファームウェアアップデートを2回行ってきましたが「機能拡張」のアップデートは初めてとなります。

アップデートの主な内容は以下のとおりです。
・イメージコントロールの4つのモノクロームに、粒状感の調整項目を追加
・自動水平補正機能を追加
・再生ボタン長押しで起動する際の起動時間を短縮など、操作性の改善や安定性の向上
今回は、その中から「粒状感」について説明します。

これまでは、ハードモノクロームにだけ強い粒状感を加えており、その強弱を調節できませんでした。
これからは、イメージコントロールの
・モノトーン
・ハードモノトーン
・ソフトモノトーン
・ハイコントラスト白黒
で、OFF、弱、中、強 の粒状感を選べるようになります。
GR III製品ページ[表現力]で拡張が予告されていた機能です。

ユーザーインターフェースは上の画像のとおりです。
OFF、弱、中、強が文字とアイコンで表現されて横に並んでいます。
画面右端では、OFFが"--"、弱が"1"、中が"2"、強が"3" と表現してあります。


まずは、モノトーンに対して、それぞれの粒状感をかけてその効果をみてみましょう。
粒状感は、BLOG用に写真全体をみせるよう縮小してしまうと、その効果がわからなくなってしまいます。全体の写真と等倍切り出しをしたOFFの部分を画像を掲載したあと、弱(1)、中(2)、強(3)の等倍切り出し映像を掲載しますね。

粒状感OFFの写真全体 と 中央付近を等倍切り出しした映像

左から粒状感を 弱(1)、中(2)、強(3)にした結果を等倍切り出ししました。

「雲の諧調」「艶のある車の表面」「金網や遠景の細かい構造物」それぞれに効果の違いがあらわれていますね。

粒状感の結果は、だいたい2Lよりも大きなプリントをつくるとわかりやすくなると思います。デジタルの世界でリサイズをしてしまうと、あまり差がわかりません。


粒状感のかかり方は、明部・暗部にはかからず、中間諧調ほど強くかかるような振る舞いです。
明暗差が少なく粒状感のかかりかたが単調であった部分も、コントラストを高くすることで明暗差が強調され、粒状感のつき方に変化がでてきます。

左はモノトーンに粒状感 強(3)、右はハイコントラスト白黒に粒状感 強(3)をかけた全体像です。

単調であった部分(左)もコントラストを高くすると(右)粒状感のつき方が変化します。

粒状感をかけたあとの印象は、設定が同じであれば撮影やRAW現像をする度に同じなのですが、ザラザラ感を構成している微細な粒のパターンは毎回ランダムに変化させています。ザラザラの雛形を重ねるような処理ではありません。
1本の白黒フィルムで同じカットを複数撮影し、それぞれの差がわからない写真であっても、同じ部分を拡大して粒状感を観察すると微妙な差ががあるような、そんな変化です。


粒状感は、中間諧調ほど強めにかかるので、夜スナップのような元から明暗差が大きい写真では効果のある範囲が少なくなります。

左の写真は全体像、右は上からOFF、弱(1)、中(2)、強(3)の比較です。

こんな振る舞いを考慮して、お好みの粒状感のかけ方を探っていたければと思います。


夕方の空と雲をついつい撮ってしまうわたしのお気に入りは、ハードモノトーンに粒状感 中(2)か 強(3)を加えることです。
こんなシーンでハイコントラスト白黒を使うと雲の表情が潰れてしまいますし、ノーマルのモノトーンでは雲の表情が淡すぎてしまいますが、ハードモノトーンだとちょうど良い具合です。

夕方の光を透かす雲の様子をハードモノトーン、粒状感 強(3)にて

みなさんも、新しい拡張機能「粒状感」でお気に入りのモノトーンを作り上げてみてください。

***

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https://www.grblog.jp/article/5120/

昨夜、わたしも「GRのある風景」の撮影にトライしてみました。
なかなかチャレンジしがいのあるお題。ぜひ皆さんも!

(かつ)

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