梅雨から夏へ (かつ)

2023.07.14 BLOG

こんにちは、かつです。

今年は、梅雨の始まりから激しい雨が降り、梅雨の終盤戦な現在も各地で豪雨が続いていますね。
こんな天気ですと引き篭もりがちになります。

私が住む地域では、6月初旬頃に強い雨風となりました。
窓にはほとんど雫ができず、川のように雨水が流れているという、なかなか見られない状況だったので一枚。
ハイコントラスト白黒で撮影し、僅かに雫になっている部分を強調しています。

引き篭もっていると、部屋のドアから漏れる光が特徴的だと気づいたのでまた一枚。
この部屋はシーリングライトが4灯だったので、スリット状の隙間から漏れる光が4本になっています。
ソフトモノトーンで柔らかい印象になるよう撮影しました。

このところ、北関東では、連日激しい雷雨が続いています。
直線距離で100kmくらい南に離れていると思うのですが、積乱雲の全貌が GR IIIx 換算40mmの画角に丁度収まりました。
あまりにも大きな積乱雲は、雲ができる限界の高さまで達すると、その上部が広がります。
その形が「金床(かなとこ)」という道具に似ていることから、「かなとこ雲」と呼ばれます。

雲の左側は西日が当たり、もくもくとした雲の立体感がよくわかります。
それ以外の空は、全体的にコントラストがない薄い青色となり、雲の様子が判りにくかったため、ハードモノトーンで撮影しています。
タイトル画像にしたものは71mmクロップ、同じ設定で撮影した別カットです。


今回は、こんな感じにモノトーンで貫こうかとおもっていたのですが...
カラーでないと伝わらない、珍しい大気光学現象(気象光学現象)に出会えたので紹介しますね。

「幻日」という現象です。
大気の状態によって、太陽の両側、水平に22°離れたところに強い光が現れることがあります。
今回のように弱い幻日ですと、その光が虹色なのが良くわかります。これを「縦虹」と呼ぶこともあるようです。

1枚目は40mmで撮影したものから幻日の箇所を等倍で切り出しています。
2枚目は太陽も意図的に入れた元画像です。換算40mmの画角は約57°。太陽と幻日は横辺の半分より少し短いくらい離れていますので約22°と読み取れます。このことから、この現象が通常の虹や彩雲でなはなく、幻日だと判別できます。
撮ったままでは、肉眼での印象より淡くなってしまったので、あとからコントラストを強くし、暗めに仕上げています。

都市部ではなかなか見れない現象と思っていたのですが、まさか横浜でもみれるとは。
コロコロと雲の状態が変わる季節。空を見上げていると、他にもレアな現象に出会えるかもしれません。

(かつ)



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