GRで撮る夏の空 (朝倉)

2022.08.09 BLOG

こんにちは、朝倉です。

外に出ることがおっくうになるような、うだる暑さの日が続きますね。
こういう時はエアコンの効いた涼しい部屋でゴロゴロと…していたいところですが、外には夏ならではの景色が広がっているので、なんだかんだ外に出かけています。
夏の景色といえば、海や祭が思い浮かびますが、僕は夏の空を撮るのが好きです。
ちょっと買い物に出かけるときでも、空を見上げるとそこには、夏らしいモクモクとした雲が浮かんでいて、写真を撮らずにはいられません。
今回はそんな夏の空の写真と、撮るときのちょっとしたTipsをご紹介したいと思います。

夏の空を撮るとき、バーンと開けた場所で撮るのも良いのですが、個人的には都会のビルの間からニョキッと出ている積乱雲が好きで、街を歩いているときには、通りの角を曲がるたびに、空を見上げます。
なんだか、突如あらわれた怪獣と目が合ったときのようなドキドキ感がたまりません。(怪獣と出会ったことないけど)

GR IIIx,Pモード, ISO100,1/1000sec,F5.6,ポジフィルム調,太陽光

GR IIIx,Pモード, ISO100,1/800sec,F5.6,ポジフィルム調,太陽光

GR III,Pモード, ISO200,1/2000sec,F5.6,ポジフィルム調,太陽光

夏に限らずですが、雲を撮るときに気をつけているポイントが2つ。
1つ目は、カメラ内RAW現像するときの明るさ調整です。
通常であれば、「増減感」で明るさを調節するのですが、白い雲が写っている写真を「増減感」を使って明るさ調整すると、白い部分が多いので、少し明るくするだけで白飛びしてしまいます。
そこで、イメージコントロールの詳細設定から「キー」を使って明るさの調整をします。
「キー」というのは、画像のハイエストライト(ハイライトの一番明るいところ)とディーペストシャドー(シャドーの一番暗いところ)を抜いた中間調の明るさを上げたり下げたりすることができるパラメータで、キーを上げても雲の明るいところの明るさは変わらず、画像全体の明るさを上げることができます。

「キー」を使って中間調の明るさを上げると、全体的に明るい写真になるのですが、その分、少し眠たい写真になってしまうことがあります。
もっと白くモクモクとした夏の雲を表現したい。
そういうときに使うのが、2つ目のポイントの「レベル補正」です。

「レベル補正」はRAW現像ソフトでトーンカーブの調整をするときの重要なポイントの1つですが、GR III/GR IIIxではJPEG画像に対してレベル補正を行うことが可能です。
レベル補正を簡単に説明しておくと、画像の明るさを表す「ヒストグラム」を表示したときに、ハイライトとシャドー側に情報が少ない(以下の1枚目の赤枠の部分)場合、その一番暗い部分と一番明るい部分を詰める(2枚目の右上の部分)ことで、画像の黒を締めたり、白のヌケを良くすることができ、全体的にコントラストが上がります。
それならイメージコントロールの「コントラスト」を上げればよいのでは?と思う方もいるかもなので、「コントラスト」と「レベル補正」の大きな違いを説明しておくと、「コントラスト」は全ての明るさに対してコントラストを上げてしまうので、白飛び・黒つぶれが起こってしまうのですが、この「レベル補正」はヒストグラムを見ながら一番明るいところと一番暗いところを決めることができるので、白飛び・黒つぶれを回避することが可能なのです。
レベル補正に慣れていない方は、まずは”Fnボタン”を押して自動調整(2枚目赤枠)するのがオススメです。

レベル補正をすることで、雲の白がグッと浮き出ていて、全体的にコントラストが上がっているのがわかると思います。
ひと手間かかってしまうのですが、夏のモクモクとした雲を表現することができるので、是非お試しあれ。

GR IIIx,Pモード, ISO100,1/2500sec,F6.3,ポジフィルム調,太陽光

このようなカメラ内での画像調整について、最近、GR meet 47でお会いした方々から「カメラの背面液晶画面だと、細かな調整が難しいときがあるんだよなー、何かいい方法ないかなー」とよく聞かれます。
そういう時、僕はデスクトップディスプレイにGRを繋いでいます。

せっかくなのでやり方をご紹介しておくと、GR III/GR IIIxのUSB-C端子にUSB-C⇒HDMIの変換アダプターを繋いで、HDMIケーブルでモニターと繋ぐだけ。
基本的には背面液晶画面でササッとやってしまうのですが、しっかりと細かく現像したりトリミングや傾きの補正をしたりする際には、大きな画面で調整できる方がやりやすいです。
※変換アダプターの詳細についてはこちらの「パソコン・ソフトウェア関連」の「AV機器と接続して画像を表示できますか?」という項目をご参照ください。

GR IIIx,Pモード, ISO100,1/1000sec,F5.6,ポジフィルム調,太陽光

というわけで、今回はGRで撮る夏の空のお話でした。
暑い日が続きますが、夏の空を撮ってみるのもいいかなと思います。
それではまた。

(朝倉)



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