美しきガの世界 (みにゅう)

2022.01.11 BLOG

こんにちは、みにゅう です。
2022年もよろしくお願いします!

前回の クモ に続き、マクロで一歩踏み込んだ生き物写真、今回の話題は「ガ(蛾)」です!
新年、まずはおめでたい紅色をまとった姿を見てもらいましょう。

GR II, P mode, ISO1600, 1/40sec, F4, +0.3EV, WB:Manual, 47mmクロップ

その名を「ベニスズメ」といいいます。生き物なのに派手なピンク色の体を持っているなんて驚きです。
次は、今年の干支(えと)、「寅年(とらどし)」にちなんでトラの名前を持つこの方。

GR II, P mode, ISO400, 1/40sec, F4, WB:Auto, 47mmクロップ, レタッチ(トリミング)

トビイロトラガ。毛深くて模様がワイルドです。トラが獲物に飛びかかろうと身構えるポーズに見えなくもない。
自宅の庭で見つけて、初めは虫に見えなかったのですが、違和感を感じで近づいてみておおっと感心しました。

 * * * * * *

ガはチョウほど好かれていないかと思ってあまり紹介してこなかったのですが、興味深い姿形や生態を持つものがいて、いろいろ出会って写真を撮っているうちに面白くなってきました。
ここに紹介するガは、僕の日常生活圏で出会ったものが多いですが、ほとんどがその場で一度だけ遭遇したものです。一期一会というか、会ったその時にカメラを持っていて撮影できることが大事だと、つくづく思います。GR の日常携行性に感謝。

GR III, P mode, ISO640, 1/30sec, F2.8, -0.7EV, WB:Auto, 35mmクロップ, レタッチ(トリミング, レベル補正)

モモスズメ。全身が毛と鱗粉に覆われて、ベルベットのようなもふもふの質感。落ち着いた色調と模様もいい。

GR II, P mode, ISO400, 1/125sec, F5.6, -0.3EV, WB:Auto, 47mmクロップ, レタッチ(トリミング)

これは小枝。小枝ですよね? ん、えぇ?っていうくらいの完璧な擬態。キバラモクメキリガ。
右側が頭です。枝の皮が剥がれたような感じの翅や、頭付近には年輪ぽい模様まである。自分でもよく見つけたなと思います。

GR II, P mode, ISO160, 1/40sec, F2.8, -0.3EV, WB:Auto, 47mmクロップ, レタッチ(トリミング)

イボタガ。何か動物の顔にも見えて見つめているとクラクラしてきます。自然の造形の不思議。山梨の森の中で出会いました。

GR II, P mode, ISO200, 1/80sec, F4, -0.3EV, WB:Auto, 47mmクロップ, レタッチ(トリミング, レベル補正)

最後に紹介するのはビロードハマキ。僕が一番好きなデザインのガです。美しい。
大きさ2cmほど。道路にいたのを拾い上げた時、このドット柄は誰かが描いたものだと本気で思いました。配色といい、微妙に不揃いなパターンといい、卓越したセンスを感じてしまいます。

 * * * * * *

自然が作り出した多様性には感心するばかりです。
ガだけをとっても数多くの種類がいて、僕が目にするのはそのほんの一部に過ぎませんが、みなさんにも興味を持ってもらえるといいな。
それではまた!

(みにゅう)

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