カメラ内RAW現像とHDR調(ゆか)

2020.05.12 BLOG

こんにちわ、ゆかです。

いかがお過ごしですか?私の住むワシントン州でもステイホームが続いており、まだまだ完全在宅勤務です。
ソーシャル・ディスタンシングを保った散歩や運動などは推奨されているので、積極的に趣味の自転車に乗っています。また、家にいると子供達が飽きてしまうので、天気のいい日にはお弁当を持って公園を歩いたり、少し遠くまでドライブしています。

先日は、シアトルから2時間ほどの場所にある砂漠に行ってきました。ここは本当に好きな場所で、以前の記事でも取り上げた場所です。カラッと晴れている日や、ゆっくり撮影できるときはJPEGで撮影することが多いのですが(なかなかRAW現像しなかったりSDカードの容量も食うので・・・)、曇天時や自転車に乗っているときなどはRAW+で撮影しています。

訪れた日は残念ながら曇りでした。もともとコントラストが少ない場所なため、そのまま撮影するとのっぺりした写真になります。写真をあまり加工する方ではないのですが、家にいる時間も増えたしせっかくの機会。全てRAW+で撮影し、カメラ内RAW現像と共にイメージコントロールの一つであるHDR調を色々と試してみました。

HDR調についてはあらいたさんの記事で、RAW現像は任三郎さんが紹介してくれているので是非参照してみて下さい!

オリジナル:Pモード, F5.0, ISO200, 1/400sec, EV+1.0
HDR調:彩度0, 色相0, 調色--, HDR調効果3

HDR調を使うと細かなコントラストが強調され、まるで絵画かCGのような絵になります。
GR IIIではHDR調効果に3段階あり、1:弱、2:中、3:強から選べます。
以下4枚の写真で比較してみました。[1:弱]だとコントラストが強くなった程度に見えますが、[強:3]にすると、いかにもHDR!というような絵になります。

1枚目:オリジナル:Pモード, F5.6, ISO200, 1/800sec, EV+0.7
2枚目:HDR調効果1

3枚目:HDR調効果2
4枚目:HDR調効果3

以下の作例は全て、イメージコントロール[HDR調:HDR調効果3]でカメラ内RAW現像したものになります。
今回は加工していないJPEGも、参考として全て載せますね。

1枚目:HDR調:彩度0, 色相0, 調色--, HDR調効果3
2枚目:オリジナル:Pモード, F5.6, ISO200, 1/500sec, EV+0.0

1枚目:HDR調:彩度+2, 色相0, 調色--, HDR調効果3
2枚目:オリジナル:Pモード, F5.6, ISO200, 1/800sec, EV+0.0

彩度やコントラストも高くなるので、オリジナルの絵によってはうるさい感じにもなりますね。色々と試してみましたが、好みはあるにせよ、他のエフェクトと同様にHDR調も被写体に向き不向きがありそうです。
例えば、以下のような木や植物の写真は葉脈なども浮き出て、絵画的な仕上がりになります。

1枚目:HDR調:彩度+2, 色相0, 調色--, HDR調効果3, 周辺光量補正:オフ
2枚目:Pモード, F4.5, ISO200, 1/320sec, EV+0.3

1枚目:HDR調:彩度+2, 色相0, 調色--, HDR調効果3
2枚目:Pモード, F5.0, ISO200, 1/400sec, EV+0.7

以下の写真はHDR調を試しましたが思うような絵にならず、補正をかけました。
左下の花を強調したかったのですが、HDR調では写真全体がドラマチックな仕上がりになり花が目立たなくなりました。
また、人の顔なども難しかったです(あえて意図的に後ろ姿などはありかなと)。

1枚目:イメージコントロールを「ビビッド」にしてコントラストを強調
2枚目:HDR調:彩度+2, 色相0, 調色--, HDR調効果3

皆さんも、是非試してみて下さい。

余談ですが・・・
この間、オンラインでGR編集会議に参加し、久々にメンバー達の顔を見ながらたくさんの話をしました。実はアメリカに来てから初めてなのですが、完全在宅勤務で友達にもなかなか会えない毎日ということもあり、写真やカメラの話となるとあっという間でとても楽しかったです!

次回は、今ハマりにハマっている、「自転車」のある風景をお届けしたいと思います。
それでは!

(ゆか)

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