GR III 画質設計が引き出すレンズの力(かつ)

2019.05.29 BLOG

こんにちは、かつです。

レンズが良いという評価をいただいているGR IIIですが、そのレンズ性能を最大限引き出す画像処理も頑張ってます。ということで、今回は、画質設計を担当したエンジニアに語ってもらいます。


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皆さん、こんにちは。GR IIIの画質設計を担当した宮田です。
今回、GR IIIの画作りの魅力が少しでも伝わればと思いながら書きました。

GR IIIの試作機で撮影テストを行っていた方や、発売後に様々な方から「解像感が高いね」とか「高精細な写真が撮れるね」などの嬉しいご意見を多く頂きます。
GRレンズは性能が良く、イメージセンサーの画素数もGR IIの約16Mから約24Mに上がっているので、それだけでも解像が上がっています。でも、それだけでは単なるGR IIの高画素版です。
GR IIIでは、高性能なGRレンズと約24Mのセンサーを生かし、画像処理で更に高精細化、解像感の向上を実現する事にこだわって画質設計を行っていました。なので、そのようなコメントを貰う度に、実は心の中ではガッツポーズをしているんです。

こだわりの中身なんですが、単にシャープネス処理を強くして解像感を上げようとすると線の描写が太くなってしまい、高精細な感じがうまく再現出来ないんですね。
しかし、新開発のGR ENGINE 6では線の描写が従来よりも細く、細かいディテール再現に優れた画像処理を行うことが可能となった為、高精細かつ上品な描写を実現することが出来ました。
また、GR IIIは低感度だけでなく、ISO3200や6400などの高感度領域でも高い解像感が得られる画作りとなっています。なぜかというと、画像処理で無理にノイズ低減を行うのではではなく、写真として心地よいノイズは残すようにして解像感とバランスが取れた画質設計を官能評価重視で行っているからなんです。
官能評価って書きましたが、実際には毎日試作機をポケットに忍ばせて、通勤途中や休日に様々なシーンで撮影し、撮影した画像を確認し気になる部分を細かく修正しながら画質調整を積み重ねていくという作業です。カメラ・写真好きの自分としては、世界中の誰よりも早く最新のカメラで、自分の手で作業を行い画質が進化していくのを日々実感出来るので大好きなんですよね。(色々苦労はありますが・・・)

今回掲載した写真は開発中に撮影し、画質調整や評価にも使った実写画像から選んでみました。
正直、長い時間かけて開発を行ったのでお待たせさせてしまいましたが、その分、画質には自信を持ったGR IIIという良いカメラが完成したと思っています。また、画作り以外でも様々な開発者のこだわりが詰まった面白いカメラになっているので、GR IIIを使って写真生活を楽しんでください!

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GR IIIの画像処理は、単なる技術の適用ではなく「マッチング」が大切だったのかと思います。数多くのシーンを地道にコツコツ試写している姿が目に浮かびます。

このような作業の積み重ねから生み出された GR IIIの「自然な細い線」や「消しすぎないノイズと解像感のバランス」。これらは、一般的なフォトレタッチソフトでRAW現像をしても再現するのは困難でしょう。
こういう情報、撮る写真にはあまり関係ないとは思いますけど、知らないより知っている方が、カメラを持ち歩く楽しさが増す気がするかも?


(かつ)

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