GR III レビュー 夜の撮影 (みにゅう)

2019.04.30 BLOG

こんにちは、みにゅう です。
大型連休が始まって、旅先やイベントで GR III が活躍していることと思います。
良い写真が撮れたら、ただいま募集中の GR SNAPS Vol.6 (Link) にぜひ応募してください!

さて、今回は GR III での「夜の撮影」について作例とともに紹介します。
僕は GR III を使いだしてから、夜に撮影することがより楽しくなりました。

強化された機能でいうと、高感度ノイズは かつ、手ぶれ補正は あらいた がそれぞれについて紹介してくれていますが、それら両方、さらに暗くても外すことの少ないオートホワイトバランスなどの相乗効果で、総合的に以前ほど気を使わなくても"いい感じ"の写真が撮れるようになったなと感じます。

GR III, Pモード, ISO1600, 1/13sec, F2.8, EV-1.0, WB:曇天, クロップ35mm

僕の基本設定は、ISO感度設定は AUTO でオート上限値を 6400 、低速限界値を 1/8秒 としています。
露出モードは P(プログラムAE)、測光モードは中央重点、ホワイトバランスは マルチパターンオート。
これで多くの場合、露出はほぼカメラ任せで、「露出補正」を意識するだけで済みます。

仕事帰りは日が沈んでからのことが多いのですが、夜も撮影チャンスと意識が変わる。
通りかかったビルの壁面に整然とした人工物の美しさを感じました。
ISO1600 で、壁のグラデーションに荒れがなく滑らかです。

GR III, Pモード, ISO1600, 1/15sec, F2.8, EV+0.7

陸橋の上から、ISO を小さく、シャッタースピードを思い切り遅くして、ヘッドライトの光跡を狙いました。
手すりに手首を押し当てて固定していますが、陸橋自体が大型車の振動で揺れています。
2.5秒の露光時間、手ぶれ補正がよく効いて静止物にほとんどブレが見られません。

GR III, Pモード, ISO100, 2.5sec, F2.8, EV-0.7

とても暗い住宅街なのですが、山茶花の発色も色のバランスもいい具合です。
フレーミングに空が入っていないと夜だとがわからないくらい。
手持ち撮影で 1/8秒 くらいまでは成功率が高いです。

GR III, Pモード, ISO1600, 1/8sec, F2.8, EV-1.3

GR III, Pモード, ISO1250, 1/8sec, F2.8, EV-1.3, レタッチ(トリミング)

満開の桜を見つけた夜の公園。ライトアップされているわけでもなくほぼ真っ暗。
さすがに繊細な薄紅色は再現が難しいので、イメージコントロールで白黒の「ソフトモノトーン」を選択。
独特な雰囲気の漂う夜桜が撮れました。

GR III, Pモード, ソフトモノトーン, ISO5000, 1/8sec, F2.8, EV-1.3, レタッチ(レベル補正)

ぜひみなさんも夜の撮影を試してみてください。

* * * * * *

最後にお知らせです。

4/23(火) に Image Sync に対応したファームウェアアップデートをリリースしましたが (Link) 、このアップデートには「低輝度・低コントラストでのAF精度向上」も盛り込まれています。
これまで、暗いところで「レンズが往復動作をした結果、赤枠(合焦位置見つからず)」となっていたところが「緑枠となり、フォーカスがきちんと合う」ケースが増えました。
状況によって改善が感じられたり、そうでなかったりする場合はありますが、ぜひ適用していただきたいアップデートです。

それから「電源 Off 時にカメラを振るとカタカタ音がする」ことに気づかれた方もいらっしゃると思いますが、これは故障ではなく、電源 Off 時に手ブレ補正機構 (SR) が働いていないことによるものです。
電源を On することで解消されますので、安心してお使いください。

それではまた!

(みにゅう)

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