こんにちは、みにゅう です。
GR IV が発売されて1ヶ月ほど経ちましたね。待ち遠しかった新機種を僕も手にしたので、とにかく撮ってみよう!
GR IV を持って近くの森へと足を向けました。
GR IV, P mode, ISO100, 1/25sec, F2.8, -1.3EV, WB:Auto
森への入口。空は曇りでしっとりとした光が奥へと誘っています。
生き物を目にすることが少ない時期ですが、何に出会えるでしょうか。
茂みには、成長してお腹が大きくなり始めたカマキリが潜んでいました。
マクロモードでピンポイントAF、眼にフォーカスを合わせます。
ジロリと睨まれました。
GR IV, Av mode, ISO400, 1/30sec, F4.0, -0.3EV, WB:Auto
マクロモードについて、GR IV でこれまでと挙動が変わったところがあります。
「マクロ / 上ボタン」を押してマクロモードに移行した時、GR III ではフォーカス距離が最短の 6cm にセットされていましたが、GR IV では 10cm にセットされるようになりました。そこから AF が働き、近い側の距離にも AF が動く余裕を持たせたということです。
マクロモードに移行した直後の画面で、従来より拡大率が小さくなったような印象を受けるかもしれませんが、最短撮影距離は GR III と変わらず 6cm です。
ひらひらと飛んできたのはホタルガ。
黒い翅に白い帯。真っ赤な頭には立派な触角。おしゃれな装いですね。
ホタルに似ていることからこの名前がついたそうです。
GR IV, Av mode, ISO800, 1/125sec, F4.0, -1.3EV, WB:Auto, クロップ35mm, レタッチ(上下トリミング)
暗い森の中を進んでいくと、空中に緑の細長いなにかがゆらゆら揺れています。
葉っぱかと思ったら、動いた! 小さな手足があって、糸にぶら下がっています。
いつか見たいと思っていた、オナガグモというクモ。じっとしていると松葉にそっくりで 2cm 程度の小ささなので見つけるのが難しい。初めて実物に出会えてこれは嬉しい。
マニュアルフォーカスに切り替えて最短距離 6cm に固定し、風で揺れるクモを追いながらシャッターを切りました。
GR IV, Av mode, ISO800, 1/125sec, F4.0, -1.7EV, WB:Auto, ManualFocus, クロップ35mm, レタッチ(トリミング)
GR IV ではマニュアルフォーカスで距離を操作する方法が変わりました。
フォーカス設定をマニュアルフォーカス(MF)に変えた後、「マクロ / 上ボタン」を押してから「露出補正ボタン」で距離を変えます。上を押せば遠くに、下を押せば近くに。画面の左側にフォーカスバーが表示されるのでそれが目安になります。
足元に目を移すと、朽木にはびっしりときのこ(カワラタケ)が生えています。
暗がりに浮き上がるように白い縁取りが映え、芸術作品のようです。
GR IV, Av mode, ISO400, 1/30sec, F4.0, -2.0EV, WB:Auto
葉っぱの上に見つけた虫は、背中に「顔」みたいな模様を背負っていました。
どんな顔だ、と見つめていると微笑みを誘います。
頭を掻いてるのかな。オオホシカメムシ。
GR IV, Av mode, ISO1600, 1/80sec, F4.5, -1.0EV, WB:Auto, クロップ50mm, レタッチ(トリミング)
森の出口付近では、ガマズミの実が赤く熟していました。
毎日暑くて夏が長い長いと嘆いていた今年ですが、秋は着々と深まっています。そろそろキンモクセイも香る時期でしょうか。
GR IV, Av mode, ISO100, 1/25sec, F4.0, -1.3EV, WB:Auto, クロップ50mm, レタッチ(トリミング)
GR IV で撮影してみて、その操作感はこれまで使ってきた GR III とほぼ変わらず、すんなりと扱うことができました。
露出補正ボタンがハード的に追加されたことが目に見える変更点ですが、「露出補正はこのボタン」と意識すればすぐに慣れ、従来よりも直感的に使えるようになった気がします。
さらに使い込んで、またレポートしようと思います。
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自然の中を歩くのは楽しい。猛暑の夏がやっと過ぎ、外が気持ち良い気候になったので、GR を手に出かけてみてはいかがでしょうか。
ただ、森に行く際には、蚊よけ対策を忘れずに!
それではまた。
RICOH GR IV, フィンガーストラップは自作