「GR meet 47」鹿児島会場レポートです! (みにゅう)

2022.12.10 BLOG

こんにちは、みにゅう です!
第11回の GR meet 47 は、鹿児島会場でゲスト写真家に岡嶋和幸さんをお迎えして10月29日に開催いたしました。

会場はイイテラスというモダンなビルの10階ホール。南向きの窓とテラスからは正面に桜島がのぞめるナイスなロケーションです。当日は快晴で山頂から立ち上る噴煙も見えました。秋口だというのに暑いくらい。イベントには絶好の日和になり撮影に講評にトークにと楽しい一日を過ごしました。

会場のイイテラスとゲスト写真家の岡嶋和幸さん

参加者は鹿児島県の方が約7割と多く、ほかに九州各地からの方々。約25名のオール九州メンバーです。GRイベントに初参加の方が7割ほど。GRが初体験という方は少なく、GR III, GR IIIx やアクセサリーの貸出しも 盛況でした。
開場とともに参加者がぞくぞくと集まってきて、オリエンテーションが始まる前から初対面の方々のあちこちで会話がはずんでいました。GR仲間と交流したい!という意気込みを感じます。
鹿児島県での初開催で、多くのGRファンとお会いできて我々も嬉しい!

▼ 岡嶋和幸さんと撮影会
本日の撮影コースは、鹿児島市の繁華街である天文館エリアから城山公園~港周辺を散策しながら各自自由に撮り歩く、というゆるい設定。ただ、高台から桜島をのぞむ「城山公園展望台」は未見の人にはぜひ行ってほしい名所だよ、というおすすめもありました。岡嶋さんは初めに展望台を目指すのでついてこれる方はついてきて、とのこと。

まずは市内を走る市電に乗って天文館エリアに移動します。一度集合ののち、アーケードのある商店街を抜けて、展望台を目指すメンバーは岡嶋さんを先頭にずんずん歩いていきます。

あらかじめ「城山に登ると、それだけで撮影時間がなくなっちゃうかもしれない。急ぐよ。」と宣言していたとおり、けっこうなハイペースで歩いていきます。自然遊歩道に入ると、ここからはくねくね曲がるかなりの急坂。みにゅう はヒィヒィハァハァ言いながらついていくのがやっと。運動不足を思い知らされます。同行していく参加者も3人ほど。
「写真家は足が大事」なんだな、岡嶋さんさすが! と思いながら後姿を追いました。

城山公園展望台は下からだと崖の上にあるように見えます。遊歩道はけっこうな勾配

歩き始めて20分ほどで城山公園展望台に到着。そしてそこからの眺めはヤッホー!と声を上げたくなるほどのものでした。
青空にくっきりと、鹿児島市街、海、桜島、雲。
この距離感で山容が迫ってくるのは、関東でみる富士山とは違う迫力を感じます。来てよかった!

桜島がまるごと見える絶景!タイミングよくトンビが横切っていきました

しばし景色を堪能し撮影していると他のメンバーも到着してきました。みんな汗だくです。
そして岡嶋さんは今度は遊歩道を下って市街地に向かい、昭和レトロな雰囲気のレストランや飲み屋が並ぶ「名山堀」地区へと移動しました。ここでは、別行動をしていた参加者たちとの合流もあって、一緒に昼食をとったり、撮影したり。
最後は市電に乗って会場へと戻りました。

移動中にふと立ち止まってはGRを構える岡嶋さん

市電はいろいろなデザインのものが走っていて鉄道好きにも楽しい

▼ 講評会
お昼の休憩の間にひとり3点の写真を選んで提出。それらを順次投影しながら岡嶋さんに講評していただきました。人物あり風景あり、白黒ありカラーあり。みなさんそれぞれ行った場所、目の付け所、被写体への接し方、撮り方 、が多様です。
ひとりひとり撮影の意図を確かめながら、ユーモアを交えた的確なコメントがなされ、和やかな中にもなるほどなーと勉強になる内容でした。
印象に残るコメントをいくつかピックアップすると:

「文字があると目はそこに惹きつけられる。看板とか、ナンバーとか。意図がなければ画角から外した方がいい」
「ハイライト部に注目してしまうから、主題はそこに置くといい」
「写される人と良いコミュニケーションをとっているのがわかる。すごくいい。僕にはできないな」
「このラーメンの写真は食べる前に美味しいかどうか分からないで撮ったはずで、で今ここに選定されてるってことは美味しかったってことだよね?(笑)」
「ブレてても構わない。日常を普通に撮っているのがいい、その姿勢が大事」

講評会から参加者の作品をいくつかご紹介します。

 
▼ 岡嶋和幸さんスライド&トーク
次は、岡嶋さんによるスライド&トークです。
冒頭にいきなり「上手に撮ろうとしないことを心がけている。」というスライドが大写しにされてびっくり。「でも、上手くてごめんなさい(笑)」と発言が続きます。
撮影の瞬間は「上手く撮る」というところに意識を向けないで、自分の心が動いたものが何なのかに集中するのが大事だよ、ということなのだなと僕は理解しました。「上手く」の部分は無意識でできるようにしておくべき技術なのでしょう。どう撮るかより、何を撮るか。

続いて、こんなスライドも:
「GRを長年使っていて思うのは、私にとって『よし、写真を撮るぞ!』と意気込むカメラではないということです。作品制作で使用するカメラは取り組む内容によって変えたりしますが、GRを選んだことは一度もありません。でもそれらの撮影の時、バッグや服のポケットにいつもGRが入っています。」
GRでは仕事モードじゃない時のオフショットを記録のつもりでずっと撮ってきた。ある時それらを全部見返してみたら、年月を経て作品と呼べるものに昇華していた、といいます。

そのように撮影した、GRのスナップショットを一連のスライドで紹介してくれました。
「全英オープンゴルフを個人的に見に行った時の写真:GRのスナップ写真があとで記事になった」「ミャンマーで移動中、突然車が炎上した時の写真:その場では逃げることに必死だが、GRだからぱっと撮れた。今見ると笑えるし良い写真になっている」「スコットランドで移動中、牛に囲まれて車が動けなくなった時の写真」などなど。
いずれも、その場の空気が伝わるような写真でした。(もちろん上手い!)

▼懇親会
最後を飾るのは懇親会です。岡嶋さんの乾杯でスタート!
九州各地からの参加者なのに、親密感が高くすぐに打ち解けています。
窓外に暮れゆく桜島を眺めつつ、岡嶋さんを囲んで、話し込んでいました。

岡嶋さんの乾杯でスタート! そしてGR Tシャツがおそろいの皆さん

参加されたみなさんの集合写真

みんなのGR も集合!

最後に、岡嶋さんからのコメントと作品をご紹介します。

岡嶋さんより:

中学の修学旅行で霧島温泉、カメラ雑誌の取材で奄美大島と、鹿児島県を訪れたことはありましたが、鹿児島市は初めてでした。今回の会場となったイイテラスからは桜島が良く見えて感動しました。撮影会では桜島を眺める定番スポットで写真を撮りたくて、参加者のみなさんを置き去りに標高107mの小高い山「城山公園」に登りましたが、昭和の下町情緒あふれる人気スポット「名山堀」で合流。福岡、長崎、大分などからの参加者もいて、初対面の方ばかりなのにすぐに打ち解けられ、そのきっかけとなるRICOH GRのすごさを実感しました。最高気温25.5℃、湿度50%前後で快晴と終日過ごしやすく、みなさんと鹿児島での充実した時間を送ることができて本当に良かったです。

 
参加者のみなさん、岡嶋和幸さん、本当にありがとうございました!

次の GR meet 47 は、本日 12/10(土) 兵庫会場ですね。参加者のみなさん、楽しんでください!

そして、12/17(土) は 福井会場

楽しみです!

イイテラスから見えた、朝昼晩夜と表情を変える桜島。ロケーションが素晴らしい。

★Special thanks
・イイテラス
 https://www.eterrace.net/blank-2

★これまでの「GR meet 47」
・GR meet 47関連一覧
 https://www.grblog.jp/article/?tag-name=47

(みにゅう)





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