境界線(大久保)

2022.11.24 BLOG

みなさんこんにちは。
アプリ担当の大久保です。今回はまた写真の話です。

今更ながらですが、GRはスナップ写真を撮ることに特化したカメラですが、今回は少し違った写真を撮ってみたいと思います。

写真を撮るときは光を意識するのですが、その光をある程度コントロールできるのがフラッシュなわけですが、GR III&GR IIIxで使うのにちょうどよいサイズのフラッシュ、ライトピックスラボ FlashQ Q20II Matte Black(以下 FlashQ)があります。

ちなみに以前、GR officialのSNSではご紹介させていただいたのですが、写真家の松永亨さんが素敵なフラッシュ活用記事を上げてくださっています。

なんか楽しそうなフラッシュですね。
ということで、このフラッシュを使って撮影してみたいと思います。

このフラッシュ、カラージェルフィルターが付属されていて、光源に色味を付けることができます。被写体に色味を付けることができるわけですが、ちょっと予習として簡単な実験をしてみたいと思います。

<予習>

<本番>

光をコントロールするには、やはり夜の方がいいですね。
被写体が明確な方が光の効果がわかりやすいのでポートレート撮影にしました。
場所は東京駅周辺です。通行人や車など迷惑が掛からないように注意します。
フラッシュを配置するのに自立式の一脚を使いました。

まずはカラージェルフィルター使わずにガード下です。ガード下とその外とフラッシュと3種類の色温度の違う光があるので面白い写真になります。

よく見ると右側のぎりぎりのところに一脚を立てているのがわかると思います。
フラッシュの光量はカメラのホットシューに装着しているトランスミッターから遠隔で調整できるので、撮影リズムを崩さずに撮影できます。

次に予習したカラージェルを使った撮影を試してみたいと思います。
今回は赤色を使ってみました。

そのままだと、なかなかインパクトがありますね。。
これを予習でやった方法でRaw現像すると、、

こうなるわけです。
周りの風景のイメージを大きく変えることができます。

さらに、手にフラッシュを持ってもらうと面白い写真が撮れます。

ポートレート写真として表現の幅が広げられるのがわかると思います。
ではスナップ写真の延長でフラッシュを使えないものでしょうか?

例えば、普通に人が歩いているところを想定して撮ってみます。

ここにフラッシュを加えることで

こんな感じになります。左手前からフラッシュを当てています。
スナップのようで少し違和感のある演出がかった写真になるのがわかります。

今回はモデルさんに歩いてもらったので、この写真は厳密にはシーンを作ったステージドフォトに該当します。
この手法を使って作品として昇華させた人にフィリップ=ロルカ・ディコルシアがいます。
アジアで個展を行った紹介記事に作品を見ることができます(>>IMAonline)。

この方は普通の通行人にフラッシュを当てて、ドラマチックな作品を作り出しました。
通行人は撮影を意識していないのでスナップともいえますが、スタジオで撮影したポートレートに見えます。
フラッシュを使い意図的に光を当てることで、スナップ写真でも、ポートレート写真とも微妙に違う、簡単にジャンルでくくれない領域の写真を撮ることができたわけです。
しかし無許可撮影でもありアメリカで裁判になりましたが、最終的にディコルシアが勝ったようです(>>MOMA)。

ディコルシアほど大仰でなく、ちょっとした変化が欲しいなというときに フラッシュを使ってはいかがでしょうか。
新しい何かを見つけるきっかけになるかもしれません。

もし何か撮れたら、Instagram や tTwitterで、#grsnaps のタグとともに、ぜひ投稿いただけたらと思います。
私もフラッシュを使って何か取れたら、自分のInstagramに(こっそり)アップしていきたいと思います。

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モデル:白神 玲美さん(Instagram


■各公式オンラインストア
「FlashQ Q20II MATTE BLACK」商品ページ 

リコーイメージングストア
RICOH GRストア 楽天市場店
RICOH GRストア Yahoo!店
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(大久保)



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