ピンときた被写体を掘り下げる (みにゅう)

2020.07.21 BLOG

こんにちは、みにゅう です!

GR trip で GRist からよく聞く講評コメントに「この場所で何枚撮った?」というのがあります。
気になる被写体を見つけたら、さらりと撮って過ぎるのではなく、そのときピンときた「何か」を追って、いろいろ試して何枚も撮ってみるといいよ、ということだと僕は理解しています。

今回は、気になる被写体を見つけてから自分なりに満足のいく写真が撮れるまでの過程を振り返って、そこで何に気をつけていたのかなど考えてみたいと思います。

最近僕がハマった対象がこれ。自宅近くに生えていたソテツという植物です。
散歩をしていて見つけました。古代の森を思わせる佇まいがなんともいい雰囲気。

GR III, P mode, ISO100, 1/400sec, F2.8, -1.0EV, WB:Auto

全体を見て、次第に近づきながら、どこがこの魅力の「核心」なんだろう、と探っていきます。
細かく別れた葉先がくるくると巻いているのが見えてきました。
このくるくる、形が揃ってて美しいなぁ。面白いなぁ。

GR III, P mode, ISO400, 1/400sec, F2.8, -1.0EV, WB:Auto

どんどん近づいて、10cm を超えたらマクロモードに切り替えて、くるくるに意識を集中していきます。
どこが最も美しい部分か、どういうバランスで画面に入れるか、縦長か横長か、暗めがいいか明るめがいいか、フォーカスは何番目のくるくるに合わせるか、背景は整理できてるか、などなど…
いろんなバリエーションを思い描きながら、トライ、トライ、トライ。

GR III, P mode, ISO100, 1/125sec, F2.8, -0.3EV, WB:Auto

特にこの時苦労したのは、フォーカスと被写体ブレでした。
曇天で光量が少ない中、風も吹いていて、柔らかい枝先がゆらゆらと揺れます。狙った場所になかなかフォーカスがビシッと決まってくれません。
被写体ブレも防ぎようがないので、ここは辛抱のしどころ。「風止み待ち」でタイミングを計り、何枚も撮って成功ショットを狙います。露出補正ブラケットも使っています。
撮影してはモニターで拡大して確認、の繰り返し。
このあたりになるとかなり気分が「のって」来ているので、軽く100枚は撮っていますが、時間にしたら10分ほどしか経っていません。意外に短い。

そして撮影された納得の1枚がこちら。どうでしょう!?

GR III, P mode, ISO100, 1/30sec, F5, -1.3EV, WB:Auto, クロップ50mm, レタッチ(トリミング)

とても気に入ったので、A4 サイズにプリントして額に入れ、壁に飾っています。
粘った甲斐がありました。

みなさんも気になった被写体を掘り下げて撮影することで、満足の行く写真が撮れるかもしれませんよ。
それではまた!
 
(みにゅう)
 

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