GR IIIレビュー ハイライト重点測光 (任三郎)

2019.04.19 BLOG

初めまして、任三郎です。
旧ブログを見ていただいていた方は、お久しぶりです!
現在は、THETAの画像をビジネスに活用するクラウドサービスの仕事をしてますが、相変わらずGRが好きで、旧ブログ終了以降もGR LIVE!などでイベントスタッフとして関わらせてもらっていました。

そして、今日からライターとして復帰することになりました。よろしくお願いします!
(「ABOUT」にプロフィールもありますので、ぜひ!)


さて、ボクがGR IIIで最初に気になったのが「ハイライト重点測光」というものでしたので、今回はそれを取り上げてみることにしました。

GR製品サイトによれば「[ハイライト重点]はスポット光の当たった被写体や明暗差の激しい被写体など、ハイライトの白とびを抑えた露出が得られます。」とあります。
ハイライト部分の階調がなくなってしまう白トビが出ない露出になるような測光方式です。

それって露出補正と何が違うの?という質問を受けることがありますので、簡単に説明すると、
測光は、カメラ側が適正と判断する明るさになるように、シャッタースピードと絞りの解放値を調節してくれる機能、
露出補正はカメラが調節した明るさを、撮る人が適正と感じる明るさに補正できる機能、という違いがあります。

僕自身は白トビを嫌って露出補正を-0.7程度にして撮ることが多いですが、後で見返すと、ただ暗いだけで何撮ってるんだかわかりにくい写真になってしまっていることが多々ありました。
GR IIIカタログのような、深みのあるカッコいい写真を撮りたい。
この「ハイライト重点測光」がそのヒントになると期待して、GR IIIを初めて手にした翌日、散歩がてら撮影してきました。

測光方式「分割」と「ハイライト重点測光」ではどんな違いが出るか?をまず体感し、どんな状況のときに使うのがよいかを掴みたいと思います。

※1枚目が「ハイライト重点測光」、2枚目が「分割」です。
※基本の設定から、イメージコントロールをポジフィルム調(彩度+2)、ホワイトバランスを晴天に変更しています。

自分の思っていた以上にシャドーの多い写真になったけど、奥行きを感じられる満足の一枚です。一方で「分割」に変えると、肉眼で見ている雰囲気を忠実に描写してくれたように思います。

何を写したかが分かりやすいのは「分割」の方かなと思いますが、好みは分かれそうです。

川辺に咲くカラーで撮り比べてみました。この2枚だったら、「分割」で撮った方が好みかなぁ。
立体感を感じられるのは「ハイライト重点測光」と思いますが、お花がもつ優雅さは「分割」の写真じゃないかなと思います。

この2枚はあまり差がないようにも見えますが、ここで写したかったのは山頂付近の稜線で、ここが白トビしてもらっちゃぁ困ります。こういうときこそ、「ハイライト重点測光」の出番ですね。「分割」と見比べても、「ハイライト重点測光」のほうが引き締まった雰囲気になりましたし、また左側の木の枝に大きな鳥が何羽もとまっていることに気付きやすくもなっているのではないでしょうか。


この日いろいろ撮り比べてみたけれども、まず一つ掴めたのは、白トビしやすいところを立体的に写しとりたいときには「ハイライト重点測光」が向いているようだ、ということです。
空に浮かぶ雲の立体感、雪山の稜線、明るい場所にある建物の壁面や床面の凸凹、、、などでしょうか。

もちろん、製品サイトにあるような、スポット光の当たった被写体にも有効です。
例えば、ホールの舞台を使った演奏会や学芸会、結婚式などでしょうか。
スポットライトが当たった主役の顔が白トビしちゃてがっかり、、、っていうこと、よくあります。

その他、イメージコントロールをモノトーンにしたときにも活躍するかもしれません。
空や建物の壁など、色が均一なところでも階調を残したいときなどが当てはまりそうです。

使いどころを見極められるようになるまでまだしばらくかかりそうですが、「ただ暗いだけの写真」を撮りがちな私にとっては助けになる機能になりそうだな、と思いました。



最後にお知らせです(GRのことではないですが)。 

本日、防水タフカメラRICOH WG-6が発売になりました。
防水20m、 耐衝撃2.1m、耐寒-10℃、耐荷重100kgfという、なんとも頼もしいスペック。水中撮影用の「マーメードモード」とか気の利いた機能も付いてます。

これまでのWGシリーズから大人のデザインで生まれ変わった新モデル。夏はまだちょっと先ですが、海に山に連れて行きたくなります。興味があったら見てみてください。

任三郎でした。

(任三郎)

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