テレビのリモコンみたいに、自分の中のチャンネルがある
どれも並列に並んでいて環境や対面する人によって切り替わる感じ
高校の同級生
初対面の打ち合わせ相手
母親
仕事で出会った友人
カフェの店員
一回り年上の友人
仕事の場に友人が居合わせたり、友人といる時に仕事の電話をしていると、ズレが起きて少し恥ずかしくなる
反対に、誰かのその瞬間を見かけると、いつもと違う表情や違う喋り方をしていて、なんだか魅力的に見えることもある
こんな顔するんだ、とじっと見つめる
知らない顔 知らない声
ポートレートを撮っている時、
予期せぬタイミングで、するると相手のチャンネルが変わる瞬間がある
それは長く続く時もあるし、束の間だったりもする
今まで自分に向けていたチャンネルが、何かのきっかけで、切り替わる
あ、なんか今、違う気がする、今までと違う、と目が離せなくなる
勝手な思い違いかもしれないけれど、
その変化が興味深いし、撮影がより楽しくなるから自分の感覚を信じるようにしている
チャンネルを変えようと目論むことはしない
へー、今なんだ、とただ思う
その瞬間に出会いたい、という気持ちが撮り続ける理由の一つ、な気がしている
あと、単純に人間に興味があって、人間が好きなんだと思う
石田真澄
1998年生まれ。
2017年5月自身初の個展「GINGER ALE」を開催。2018年2月、初作品集「light years -光年-」をTISSUE PAPERSより刊行。2019年8月、2冊目の作品集「everything will flow」、2021年3冊目の作品集「echo」を同社より刊行。2024年7月千葉県市原湖畔美術館にて展示に参加。
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