あらいたです。
富士山。
これほど優雅で威厳に満ちた被写体が他にあるでしょうか。
特に春先、頂に雪化粧を残す霊峰と下界に広がる新緑の対比はそれはもう筆舌に、いやレンズやセンサーに尽くしがたい優美さです。
ということで、今回は遥か昔から多くの芸術家を魅了し続けて来た富士山の撮影にチャレンジです。
なお、使用カメラはすべてGR IIIx。いくつかの画像は撮影後にカメラ内の再生メニューからトリミングをかけて再保存したものを掲載しています。

GR IIIx, P mode, 1/400s, F11, ISO200, Standard (トリミング)
絵はがき的な写真は柄じゃないのですが、眼前にこの光景があれば、ずばりこのアングルで撮るしかありませんよね。
小舟がアクセントになるタイミングを待ち構えて撮影。箱根 芦ノ湖にて。

GR IIIx, P mode, 1/250s, F11, ISO200, Hard Monotone (トリミング)
水たまりに映る逆さ富士を狙ったのですが、風がおさまらず失敗。
凛と佇む富士山と、春の日に浮足立つ人々の静と動のコントラストがモチーフだったという事にしておきましょう。
ハードモノトーンで仕上げたため空のトーンがぐいっと落ち、のどかなさの中にも、この山の持つ妖気のようなものが感じられるかと思います。

GR IIIx, P mode, 1/500s, F11, ISO200, Vivid
色の要素が欲しかったので、植え込みに咲くチューリップを前ボケに利用。
仕上げのベースはVividですが、カメラ内RAW現像時にイメージコントロールのメニューを選択→Fnボタン押下で彩度やコントラスト、明瞭度などのパラメータを調整しました。

GR IIIx, P mode, 1/4000s, F11, ISO200, Positive Film
この場所からダイヤモンド富士(山頂に太陽が重なって見える現象)が見られるのは何日か後なのですが、このくらいの配置も悪くないのでは。
GR IIIx本体に内蔵されているNDフィルター(光量を落とす効果があります)をONにして撮影しました。
以上、富士山を写した写真をご紹介しました。
普段はストリートスナップばかり撮っている僕ですが、時には誰もがレンズを向ける被写体を撮るのもよいものですね。
自分なりの工夫ができたかというと、正直なところ既視感のある切り取り方ばかりになっている感じがします。
あまりにも偉大な被写体をどう撮るか?
北斎の作品集でも見て研究しないとだな。
(あらいた)