桜いろいろ (あらいた)

2024.04.17 BLOG

あらいたです。

東京近郊は4月上旬に桜が満開となりました。
毎年恒例のこととは言え、おだやかな春の陽ざしのもとで咲き乱れるこの花にカメラを向けずにはいられませんよね。

GR IIIx, P mode, 1/125s, F2.8, ISO200, EV+2.0, Negative Film

桜の撮影でちょっと気を使うのは露出設定。
ソメイヨシノの花のように白基調の被写体を自動露出で撮影すると、どうしても暗めに写りがちです。
このような場合は、ADJレバーを右方向に倒して露出補正(上の作例は+2.0)することで見た目の印象に近い写真に仕上がります。

“桜色”らしさを強調するために、ホワイトバランスを調整するのもよいでしょう。
撮影時であれば、カメラ背面のWBボタンを押した後、さらにFnを押すと色味の微調整が可能になります。
上の作例はM(マゼンタ)方向に2段階分調整したWBで仕上げています。

GR IIIx, Sn mode (∞), 1/200s, F7.1, ISO200, EV+2.0, Positive Film

樹齢の高い桜は枝ぶりもまた絵になります。
幹や枝の力強さを撮るのなら、葉の落ちた冬場の方が向いていますが、可憐な花との対比を描写できるのは今の季節だけ。
野鳥など、アクセントとなる脇役がいてくれたらさらに良し。

GR III, P mode, 1/5s, F7.1, ISO500, EV-2.3, Soft B&W

白黒で撮影するのもいいですね。
色の要素を排除することで、この花の持つ華やかさとはまた違う、儚さや独特の妖気のような側面が描写できるように思います。
桜は古今東西、さまざまな写真家が被写体としてきたモチーフ。アメリカの写真家、リー・フリードランダー(Lee Friedlander)が日本で撮影した白黒写真も有名です。

GR IIIx, M mode, 1/80s, F8.0, ISO320, Negative Film

周囲の様子を写し込むことで、印象ががらっと変わるのがスナップ写真の面白さ。
上の写真は、とある桜の名所の最寄り駅に入線する列車を捉えたものです。
窓の向こうは満開の桜、手前は車両内の乗客です。
4人のシルエットが特等席からお花見をしている人たちのようでちょっとユーモラスな仕上がりになったと思います。

(あらいた)





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