【GRist】Vol.51 湊和雄さん

2021.10.15 BLOG

GRist 51人目は、沖縄を中心に、野生生物の撮影を続けている写真家・湊和雄さんの登場です。
GR DIGITALの発売以前からリコーのデジタルカメラを愛用していただいていたということで、とっても長くお付き合いのある写真家さんの一人です。

そして、現在、沖縄美ら海水族館で、写真展「希少動物の世界的宝庫やんばる」を開催中とのこと。 A1サイズの作品を7点展示されており、一ヶ月毎に作品を入れ替えるというお楽しみな企画。来年4月までのロングラン開催とのことですので、みなさん、ぜひ!

★企画展・写真展「日本初の国立自然史博物館を沖縄に!」
https://churaumi.okinawa/

旧GR BLOGでのインタビュー記事も合わせてご覧くださいね。


***

小型センサー時代から、ほぼ全機種を使ってきたGRシリーズ。その被写体は昆虫に代表される小動物たち。小さくてすぐに逃げてしまう彼らに、敢えて単焦点ワイドGRで挑むその理由。それはそう簡単に見出せるものではありません。しかし、28mm相当で苦労して接近して撮った彼らの表情からは、いつもとは違った何かが伝わってきます。

ひとつ確かなのは精神的な理由。多機能ズーム機でどのような設定で撮ろうかと迷うことなく、28mm画角一択で目の前の昆虫に挑む潔さ。これはナイフに例えるならば、多機能のスイスアーミーナイフに対し、ワンブレードのフォールディングナイフ。機能の豊富さよりも、ナイフ本来の切れ味に徹した存在。これまでのGRシリーズは撮り回しの良さが際立つ短めのブレード。そこに今回新たに登場した40mm相当画角のGRIIIx。やや長めのブレードで切り開く新たなる世界が楽しみです。
 
※作品の被写体は、順にリュウキュウハグロトンボ雄、シロオビアゲハ求愛、アシビロヘリカメムシ羽化、ウスカワマイマイ


湊和雄(みなとかずお)
1959年東京生まれ。中学3年のときから昆虫写真家を夢見て、その後琉球大学農学部(昆虫学専攻)に進む。沖縄に渡り3年目にヤンバルクイナ、5年目にヤンバルテナガコガネが発見される。そして今年43年目の沖縄生活。大学院修了後、大学勤務を経てフリーランス。沖縄本島北部「やんばる」をメインフィールドに琉球列島の野生生物、環境にレンズを向ける日々。第1回準アニマ賞、第15回沖縄タイムス出版文化賞受賞。日本自然科学写真協会(SSP)副会長、日本写真家協会(JPS)会員

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