GR徹底紹介

【その写真を撮るときGR DIGITAL IVを選んだ理由】

2011-09-19

こんにちは、きょーちゃんです。

ワッキーさんのファーストインプレッションにつづいて、僕も作例とGR DIGITAL IVを使ってみて、あらためて僕なりに感じたGR の良さなどをお話してみたいと思います。

今年の夏、GXR MOUNT UNITのフィールドテストが佳境に入っているとき、それは、使い古しのダンボール箱に入って届きました。
GRD4prt-s.JPG

梱包を解くと、中からマグネシウム剥き出しの試作機が覗きました。

この開発ステージからのテストはいつもより早め。
従来は塗装を終えた状態からのフィールドテストでしたが、今回GR DIGITAL IVはIIIと比べ見た目はほとんど変わらないものの、かなりの部分へ手が加えられていて、(従来と変わらない外観の中へ新たな機構部品、センサーを押し込んでいることや、ソフト面でも大きく手を入れています)

出来るだけ早く、ユーザー側の立場でテストに入り、新たに作りこんだ部分のフィードバックがほしいという依頼だったんですね。

先週のワッキーさんのファーストインプレッションでもご紹介したとおり、熟成した光学系へボディサイズを変えず手振れ補正機構を組み込み、さらに外部測距センサーを組み込んでしまっています。
ソフト面でも、さらにキーカスタマイズや画像設定の追加、ブラケット機能の拡張など、より撮影者にとって、まるでカメラが視線の延長と感じてしまうような作りこみがされました。

早速GR DIGITAL IVで変化した空の青を試してみます。
ビビッド
KANDA-937-s.JPG
ビビッド
JINDAI-175-s.JPG


次は植物の緑でテスト。苔むす大木の緑。
とても瑞々しい色再現をしますね。
前後のボケもいい感じです。
JINDAI-164-s.JPG

日陰部分の色のりがとても良好に感じました。
JINDAI-188-s.JPG

井戸に夏の余韻が。
セミを中心に構図を考えていたら、足音が近づいてきました。
カメラをわずかに寄せて通りすぎる瞬間にレリーズ。
SEMI-257-s.JPG

いつもの勝どき橋で夜間スナップを。
メニューのオートブラケットで、新たに追加された画像設定ブラケットが設定できるようになりました。1回のレリーズで3種類の画像設定での撮影&保存が実施できます。

白黒T/E(パープル)
KACHI-023-s.JPG

二枚目ポジフィルム調
KACHI-022-s.JPG

スタンダード
KACHI-021-s.JPG

今回の電子水準器は水平出しだけでなくアオリ方向も表示してくれますので、このような壁面が入る写真をとる時には安定した構図が確保でき重宝しますね。また、ご自分で絵やオブジェを作成されている方、建築関係の方など、途中経過を記録するときにより、安定した構図で撮影できそうです。
YANAGI-940-s.JPG


インターバル合成にトライ
ワッキーさんのインプレッションでも紹介されていた、インターバル合成。社内モニターの中でも結構衝撃的でした。僕もちょっとだけ晴れ間の広がった休日の夜にトライしてみました。

残念なことに台風の後で雲が速く流れており、当日は晴れ間の時間が限られていた為、短時間のチャレンジになってしまいましたが、通常の写真の構図だけでなく、北極星の位置や星の動く方向なども想像しながら撮るのはとても楽しかったです。
撮影中の待つ時間=写真のなかに星の動く(地球の自転する)時間を体感できる撮影ですね。

↑↑写真をクリックすると少し大きな画像が開きます。
右上のソラに一つだけ動いていない星がありますね。北極星を中心にうっすらと回転する星達が撮影できました。
水平に走る斜めの点線は飛行機の軌跡。
神田で撮影したのですが、都内のど真ん中でも結構星が捉えられるのですね。次は長時間晴れているときにもう一度挑戦してみようとおもいます。

ちなみに、撮影はプレート状に折りたためるポケット三脚に取り付けて、地面において撮影しました。
今は、スマートフォンやタブレット端末などを使って、その場で星の方向を確かめることもできるアプリもありますね。街中でも非常に軽装備で十分楽しめる素敵な機能だと思いました。

ここでこの4代目からあらたに画像設定に加えられた、ポジフィルム調処理を二点ほど。
こくのある表現になって好きな画像設定の一つになりました。
周辺減光を弱、強が選べますよ。

ポジフィルム調(周辺減光 少)
SAM726-s.JPG

ポジフィルム調(周辺減光 少)
SHIN-REV-505-s.JPG

【GR DIGITALだから撮れる写真があります】
先日外出した時にとてもドラマチックな雲が出ていました。
激しく雲が動き、太陽からの光の線が踊っていました。

そのときは移動中で、GXRとGRともにバックの中にありましたが、田んぼの中のあぜ道でであった突然のシャッターチャンスで選択したのはGR DIGITAL IVでした。

悠長に構えていられない、今の雲と太陽はのんびり撮影していると同じ風景は戻ってこない。

僕にとって付き合いの長いGRが、その瞬間を撮影するまでの最短距離に感じたのですね。

画像設定ブラケットと速いフォーカス、二方向の水準器で光が変化する前に水平出しをして撮影。
こんなとき画角が体に染み付いたGRは心強い味方。
露出のクセと表現したい補正も体で覚えています。
水平出しをしている最中も同時にズームキーで意図した露出補正値へと変更します。

僕のGR DIGITAL IVは画像設定ブラケットで、1回のレリーズでビビッド、ポジフィルム調(周辺減光)、白黒TEの同時保存できるよう、MY1に登録していました。
こちらもバッグから取り出しながら構えるまでの手の動きの中でMY1へダイアル変更していました。

仕事の日でも、たとえ他のカメラを持っていても、GRを置いて外に出られない理由なんです。

画像設定ブラケット、+0.3EV
ビビッド
SAM-CL-065-s.JPG

ポジフィルム調、周辺減光弱設定
1280-CL-066-s.JPG

白黒TE(パープル)彩度4コントラスト8
SAM-CL-067-s.JPG
僕にとっては、ポジフィルム調での撮影結果が狙い通りになりました。


これは、仕事帰りに小さな飲み屋の集まる横丁を流して撮影した一枚。
狭い路地を行き交う人々と同じスピードで歩みを進めながら、絵になる瞬間、空間が無いか目を走らせます。
腰溜めで、二本目のビールを注ぐ瞬間を捉えました。
ノーファインダ 白黒TE(パープル)
NBYT-s.JPG

目で見た瞬間を捉えようと、カメラと自分自身が同期(シンクロ)する人馬一体感に似た感覚。
これが楽しくて、GRは手放せません。

カメラは道具です。全てに万能な道具というのが有れば理想なのですが、それぞれの方が自分の撮影スタイル、撮影モチーフ、撮影タイミングなどで、そのときそのときに最適な道具を適宜選択する楽しさも写真の楽しさの一つでもあるかな、とも思っています。

僕自身も、最近は集中して街でスナップするときはGXRが中心。
MOUNT UNITにお気に入りのレンズをつけてすぐに撮影できるよう、ホールディングしながら歩いています。
でも移動中、あるいは平日の通勤時に見つけた素敵な瞬間。それをも捉えたい。
そのためにはGRは常に手元に忍ばせている懐刀として、1代目からいつも携えていたいカメラであり続けています。

変わらないことに臆する事無く、より鋭利になってゆく懐刀。4代目もさらに頼もしく感じます。

いかがでしたでしょうか?
おそらく、使う方によって、GRの位置づけは異なるものだと思います。
そんな中、ちょっとでも興味をお持ちいただいた方がいらっしゃったら、とても嬉しいです。

まだライターのインプレッションは続きます。
お楽しみに。

TwitterFacebookはてなブックマークに追加del.icio.us に登録この記事をクリップ! 投稿者 きょーちゃん | TrackBack(18)

この記事へのトラックバック一覧

3連休最終日 [from What Would Jesus Do ?]

特にどこにも行かず 特に何もせず… …せめてと思い、食べに行きました RICOH GR DIGITAL 3 和食はしみじみ いいです... RIC... 続きを読む

TrackBack 2011/09/21

RICOH GR DIGITAL IV試作機画像と作例(GR BLOG) [from YOUのデジタルマニアックス dmaniax.com]

リコー公式GR BLOGに、GRD4の試作機の画像がアップされています。... 続きを読む

TrackBack 2011/09/21

成長する都市 [from 猫と6ペンス]

RICOH GR DIGITAL III (Jpeg/Silver Efex Pro) 梅田成長中 続きを読む

TrackBack 2011/09/21

九州の電車たち-815系- [from GRDⅢな日々]

815系 GXR A12 50mm プログラム F5 1/500 露出補正:-0.3 WB:MPA ISO:200 815系 GXR A12 50m... 続きを読む

TrackBack 2011/09/21

cat #00073 [from モノクロームな猫たち]

ある日の奉還町 GR DIGITAL3 続きを読む

TrackBack 2011/09/21

tokyo_1098 [from さんぽの時間。]

芝浦, GXR, MOUNT A12, NOKTON 35MM/1.4 -------------------------------------... 続きを読む

TrackBack 2011/09/21

華燭の宴 [from おれのほそ道]

父ara_umiが(なぜか)役員を務める檀家寺の御当院さまの結婚式に、高齢のため出席できない父の代理として出席(ラッキィ!) 9月も半ばなのに今日も... 続きを読む

TrackBack 2011/09/20

cat #00072 [from モノクロームな猫たち]

ある日の姫路城 GR DIGITAL3 続きを読む

TrackBack 2011/09/20

AKAYAプロジェクト 赤谷の日(2011.09.18/19) [from JITAN’S NEST]

RICOH GR DIGITAL III 台風12号の影響で、振り替え実施された赤谷の日に参加。 通常開催ではないため、参加者はとても少ない状態でした。 ... 続きを読む

TrackBack 2011/09/20

cat #00071 [from モノクロームな猫たち]

ある日の姫路城 GR DIGITAL3 続きを読む

TrackBack 2011/09/20

カモメとトゥギャザー♪ [from GRアート☆柿本大治司法書士・行政書士事務所【大阪 司法書士】【大阪 行政書士】都島区]

佐渡旅行 佐渡汽船で、新潟港から両津港へ フェリーが出港したら、カモメが追いかけてきました。 撮影 RICOH GR DISITALⅡ ... 続きを読む

TrackBack 2011/09/20

Blue [from raven's webphoto]

      首都圏のとある駅。 かろうじて通勤圏内か。 ホームになげなく建っている、倉庫。 なんと、明治24年と書いてある。... 続きを読む

TrackBack 2011/09/20

cat #00070 [from モノクロームな猫たち]

ある日の尾道 GR DIGITAL3 続きを読む

TrackBack 2011/09/20

チャリのおっちゃん颯爽と [from 猫と6ペンス]

RICOH GR DIGITAL III (Jpeg/Silver Efex Pro) 大阪道具屋筋で チャリは大事な足だねえ おっちゃ... 続きを読む

TrackBack 2011/09/20

RICOHの心意気 [from visionary moment ...]

ハワイ・カイルアのオーガニックマーケットにて/RICOH GXR+A12 28mm   ■TransNetCreation:「GXR MOUNT A12」... 続きを読む

TrackBack 2011/09/20

公共事業 [from 必撮!勤め人]

★2011年7月14日撮影、伊良部島、GXR+VF-2+50mm 宮古島と伊良部島を結ぶ橋。 この橋が完成したら実質的に「離島」とは言えなくなる。... 続きを読む

TrackBack 2011/09/20

tokyo_1097 [from さんぽの時間。]

芝浦, GXR, MOUNT A12, SUMMICRON 50mm/2 ------------------------------------... 続きを読む

TrackBack 2011/09/20

湊川神社にて(その2) [from visionary moment ...]

先日湊川神社で撮った写真・・・ GXR MOUNT A12 & Summicron 50mm/F2 EVF覗いてボケが綺麗って感じて思わずシャッ... 続きを読む

TrackBack 2011/09/19

PAGE TOP